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強迫性障害の症状とは!?治療法についても解説

強迫性障害の症状とは!?

強迫性障害の症状とは!?治療法についても解説

 

「無意味に〇〇をしてしまい生活に支障が出ている。物の位置や、出かける際の戸締り確認などが異常に気になり行動に支障が出ている。これは病気なのか?治すことはできるのか?」

 

こういった疑問に答えます。 

 

私は精神疾患を患い7年治療を続けました。様々な病院へ行きいろいろな治療法を実践し回復しました。強迫性障害もその内の1つです。その私が強迫性障害の症状と治療について解説します。

 

私の闘病の経験はうつ病×自律神経失調症との闘い - 趣味の種を参考にして頂ければと思います。

 

本記事の内容

 強迫性障害とは!?について簡単に触れておきます。

  

・不必要なこととわかっていても、やめられない・頭から離れない病気

強迫症、不安障害と呼ばれるケースもある。

・症状は多岐にわたる。潔癖症もその一種

・発見が遅く、実はすでに病気になってから数年経過している場合も多い。

強迫性障害の明確な原因はわかっていない。

・治療には個人差はあるものの基本的に時間がかかる。 

強迫性障害の症状とは!?

強迫性障害の症状とは!?

強迫性障害には2種類の症状がある。

 

■強迫観念

本人の意思とは無関係に、脳内に嫌なイメージが浮かんでくること。

私の場合だと「箱のようなものの中に密封されて身動きが取れず、視界も不安定で息苦しい」というイメージが不意に現れる。

イメージが現れると現実でも息苦しくなったり目眩や震えに繋がり、パニックになる。

 

もちろんこれは私の1パターンでしかないため他にも多く存在する。

健康な人が同じイメージを自らしても、大して気にせず済むことも疾患者は強く長くイメージが続くので苦しむことが多い。

 

また現実とはかけ離れた空想、妄想のような内容も存在し本人にしかわからない恐怖のイメージが存在する場合もある。

 

■強迫行為

基本的に上記の強迫観念を振り払うために行う行為とされている。

 

大半の疾患者は行為自体に意味は全くないことは理解しているが、この行為自体に安心を覚えていることからやめることができない。

 

身近でわかりやすいものだと貧乏ゆすりもこれに分類される。

私の場合だと【顔の皮膚を爪で削る、爪を剥ぐ(過度な深爪)、手足の指の皮をむしる】という症状がある。

 

酷いものだと他人から見て明らかに不自然な事と本人も知りつつも、それでもやめることができない状態にある。

 

 

■主だった症状一覧

・不潔恐怖

俗にいう潔癖症。手や体の汚れが異常に気になり、何度も洗ってしまう。過度に気にしてしまうため、逆に清掃ができずに環境が汚れてしまったり、肌荒れを引き起こす場合もある。

 

・被害恐怖

自分で自分を傷つけるのではないかと疑う症状。自傷行為をしないかが気になり、周りにある文房具などの鋭利なものなどを避けて生活するようになる。酷くなるとはさみやカッターナイフはもちろん箸やフォークなども使えない。

近いもので自殺恐怖という自殺しないかを心配するものもある。

 

 

・加害恐怖

相手を傷つけたり、犯罪を犯してしまっているのではないかと疑う症状。事実とは関連性がないため実際の被害は何もない。あくまで本人の中の強迫観念の一種。

酷くなり強迫行為が出だすと、新聞、テレビ、スマホなどあらゆる媒体のニュースが気になって確認してしまう。(自身が犯罪を犯していないか確認する)

 

・縁起恐怖

宗教的な考えや社会的なルールなど、決められたことに対し相反する事を考えたり行動してしまうのではないかと考える症状。ルールや掟に反した考えを想像してしまうと不幸になると思い込んでしまい、あらぬ考えをしないように抗って苦しむ。

日本伝統の所作などでよくある、「〇〇をする際は〇〇から」というような、いわゆる縁にまつわる所作などに過敏に反応してしまう。

 

・確認行為

ガスの元栓は締めたか?コタツの電源は切ったか?という確認作業を何度も行ってしまう症状。一見物忘れに見えるかもしれないが、本人は一度確認した記憶はある上で再度確認している状態。確認の確認をする。

深刻な場合出かけるたびに、各確認箇所の写真を撮ってから出かけるという場合もある

 

・不完全恐怖

完璧主義者に多い症状。

物の並びや配置に対し、自分の中の決まったルールに当てはまっていないと不安になるという症状。家具の配置はもちろん、棚や卓上の物の配置まで決まっており、その物の向きまでが定まっている場合がある。

納得いくまで何度も配置を調整しなければ落ち着かず、物事の進める順序なども決まっているため1つでも狂うと最初からやり直したりしてしまう。

 

 

・保存強迫

自分が大切なものを捨ててしまうと、思い込み全て保存してしまう症状。

認知症でもよく見られる症状で、本人の目の前で捨てようとしたりすると怒り出す場合が多い。

また物を捨てることができずに保存を繰り返すため、返って物の保管場所がわからなくなるといったケースもある。

 

テレビやニュースなどでも取り上げられるゴミ屋敷はこの保存強迫が起因となっていると考えられる。

 

 

・数字への意識

日本人だと【4.6.9】は特別避けられる数字ではないでしょうか。

軽い程度に嫌がったりするのはごく自然な反応ですが、強迫行為に変わると全く受け付けることができなくなります。

4が入った時間の時計を見ると不吉な事が起きるイメージがついているため、時計を見ないように生活したり並んでいるものでも4番目にあるものは避けたりと固執して考え行動するようになります。

 

※ここに記載しているのは一部でしかありません。他にも儀式行為や疾病恐怖、恐怖強迫などもありますので気になる場合は受診する事をおすすめします。

 

 

強迫性障害の考え方

 

強迫性障害の考え方

■当人の方へ

大半の方は、自身の症状に気づき「大して気にすることではない」と軽視している場合がほとんどだと思います。私自身も幼少期から症状があったので特には気にしていなかったです。

 

大事にならず、生活にも支障が出ていないうちは問題視しないと思います。ただし悪化するとかなり大変事になります。また、強迫観念や強迫行為そのものが問題になっていない場合でも、引き金になってうつ病などの心の病に感染する場合充分に考えられます。

 

些細なことでも自分の症状についてはなるべく把握しておいた方がいいです。症状が進めばその分治療には時間もかかりますので少し疑って考えるくらいがベストです。

 

 

■周囲の方へ

特に親御さんは気を付けた方がいいと思います。私自身も幼少の頃より、変な癖がいくつかありました。

 

恥を忍んで事実を話すと「頭から血が出るまでかきむしり、フケを集める」

「唾や痰を容器に溜める」というような異質な行動をしていた時期がありました。

これらの行為は途中からなくなりました。何が言いたいかといいますと

いわゆる不要なものに価値を見出し、それを保存・収集することで安心を求めていたと考えています。 

 

ある一定の常識が備わってくると、そういった異質な行動はやめるかもしれませんが、また変わった別の方法で安心を得ようとするハズです。難しい事ではありますが、お子様の将来に関わってくる大切な事なので、今一度よく観察していただけると良いかと思います。

 

また見つけたとしても叱ったりは決してせず。遠回しに探る程度で、接してあげることが良いと思います。

気になる場合は心療内科へ相談をしに行くと良いでしょう。

 

病院の探し方については病院の探し方~いい病院とは?を参考にしてください

その際の持ち物などは心療内科や精神科へ行く際に準備しておくとよいもの!を参考に準備しましょう。

 

 

強迫性障害の治療方法

 

強迫性障害の治療法

■精神療法

暴露療法という方法を用いて治療をしていきます。

強迫性障害では、暴露療法の中の曝露反応妨害法(ばくろはんのうぼうがいほう)が採用されることが多く疾患者の症状に対し恐怖を直面させたうえで回避・逃避をさせずに立ち向かわせる療法です。

 

例えば潔癖症の人の場合

「ドアの持ち手の部分が汚い。」と感じているのであれば、積極的に触らせそのあとに手洗い(強迫行為)をさせないという流れで行います。

初めはもちろん不安と怖さが襲ってきますが徐々に慣れが訪れ、克服できるというものです。

 

文面で見れば、『怖いものを無理矢理押し付けて逃がさない』という感じがしますがしっかりとした施術方法があり順序を決めて行うものなので、一度医師に相談しましょう。

 

 

認知行動療法

人それぞれが個々に持っている認知という考えの基準。その認知を修正し強迫観念や強迫行動の価値を変える療法です。

 

 

例えば

・おみくじで一度凶をを引きます。すると以降『自分はいつも凶しかでない』と思い込む。

・友達が不機嫌そうだと、自分のせいだと思い込む

・会社でトラブルがあった際、自分は本来関係ない事でも理由を作って自分の責任にして責める。

・「自分は男だから強くなければいけない」

・「自分は女だから清楚でなければいけない」

 

こういった極端な考え方を強く持っている人ほど強迫観念は強く、強迫行為も起きやすくなります。

 

臨床心理士の方に相談することで、徐々に考えを変えてもらいながらの治療で一番無理のない治療法です。

 

 

薬物療法

精神安定剤抗うつ薬といった薬を用いて治療の手助けをする方法です。基本的には薬物療法を用いながら並行して精神療法で改善していく流れが一般です。

 

ただし薬物療法は効き目に個人差があることと、長期の服用は薬物に対する依存もあるため医師と服用の期間は相談しましょう。

 

また基本的に心の病に使用される薬は同系統物もが多いですので、うつ病などの薬物治療!効果についてを参考にしていただくといいです。

 

  

治療方法は医師により異なります。希望の治療方法と医師の提示する方法が違う場合もあります。結果としては回復すればそれが正解ですが、合わない治療を施される場合もあります。心の病には、心療内科や精神科と種類もあり複雑な部分なので病院選びは慎重に行いましょう。

心療内科と精神科の違い~どちらへ行くべきか~を参考にして頂ければ症状別に行くべき病院を選べます。 

 

まとめ:強迫性障害とは心の病

 

 この記事のまとめ 

強迫性障害の症状は多数存在

・強迫観念と強迫行為の2つがある

・当人は軽視せず、周りの方も声掛けを

・治療方法は薬物治療と暴露療法が基本

・病院選びは慎重に

 

心の病にかかるのに年齢や性別は関係ありません。

 

そして理解が得られない病気なので悪化すればとてもツラく苦しいです。

すこしでも疑いのある方は早急に病院を探しましょう。

 

私のブログではその他にも

【心の病】理解できない!~少しでいいので寄り添ってください~

【心の病】まとめ(自律神経失調症/うつ病歴7年の経験の全て)

このように心の病についての記事を執筆しています。

 

もし役に立てていただければ、今後の継続の力になります。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。