【うつ病】診断書をもらうには?メリット・デメリットにいても解説
『診断書は書いてもらえるの?そもそもうつ病の診断基準は?診断書を書いてもらうメリット、デメリットはなに?』
こういった疑問にお答えします 。
本記事の内容
【うつ病】診断書をもらうには?
■診断書をもらうには?
原則診断書の発行には、担当医師がその病名を診断した時に発行ができます。
診察を受ける際に診断書が必要なことを医師や受付の看護師、医療事務の方に伝えてください。
なるべく受付の時に伝えておくのがいいです。あとからでも書いてはいただけるとおもいますが、心療内科や精神科は混んでいるところが多いので、診断書希望であることを先に伝えておくと病院側としても患者側としても楽になります。
一番スムーズなパターンは診断結果が出たうえで診断書を書いてもらえる事です。
ただし『必ず書いてもらえるわけではない』という問題もあります。
■書いてもらえない場合はどういう場合?
・病名がうつ病や統合失調症ではなく不安障害などの障害年金の対象でない場合
・障害等級に該当するほどの症状でないと判断された場合
基本的にはこの2点であると考えられますが、中には「書きたくないだけ」というパターンがあるようです。
私は最初の病院がこのパターンだったことを、他の機関で相談したところ、そういった医師もいるとのことでした。
ですので病名が診断されているにもかかわらず書いてもらえない、または期間などを理由に断ってくる場合は他の病院へ行くことも考えましょう。
病院探しには【うつ病】病院の選び方~いい病院とは?を参考にしてください。
また他の病院が決まった場合は紹介状だけは書いてもらうようしましょう。
うつ病の診断基準
■診断の基準
以下の症状のうち、少なくとも1つある。2.興味または喜びの喪失
さらに、以下の症状を併せて、合計で5つ以上が認められる。
3.食欲の減退あるいは増加、体重の減少あるいは増加
4.不眠あるいは睡眠過多
5.精神運動性の焦燥または制止(沈滞)
6.易疲労感または気力の減退
7.無価値感または過剰(不適切)な罪責感
8.思考力や集中力の減退または決断困難
9.死についての反復思考、自殺念慮、自殺企図
上記症状がほとんど1日中、ほとんど毎日あり2週間にわたっている症状のために著しい苦痛または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能障害を引き起こしている。これらの症状は一般身体疾患や物質依存(薬物またはアルコールなど)では説明できない。
あくまで診断の基準ですが、これを元にうつ病であるかどうかを診断します。
うつ病は精神疾患の1つでしかなく、これらに該当している場合でも他の病名で診断されることがあります。
患者の気持ちに現れる症状で目に見えない病気であることと、それらを人である医師が診断をするので整合性はないです。
こちらは私の体験や知識を網羅した記事になりますので、気になる方は参考にしてください。
また気になる場合は他の病院でも受診を検討してみてもいいと思います。
その際 は【うつ病】心療内科と精神科の違い~どちらへ行くべきか~の記事も参考にしてみてください。
診断書をもらうメリット・デメリット
■メリット
・治療に集中できる。(会社に治療方針を明示できる)
会社や雇用形態によっては不要とされる場合もありますが、基本的には診断書を準備し提出するのがおすすめです。
うつ病を始め心の病の治療には、薬物療法や精神療法とともに休養という療法も必要になりますので、治すために病院に行っており、治すために休養を取っていることをきちんと伝えるためにも診断書は欠かせません。
また、治療が長引くと会社に復帰しづらい状況にもなりますので
医師からはどれほど休暇が必要とされているかも診断書で提示できます。
場合によっては退職も視野に入れなければならないと思いますが、優先すべきは体調の回復なので医師と、職場の方と話し合い休職か退職かをはっきりさせておく方ことで治療にも専念できるのでおすすめです。
・公的な支援サービスを利用可能
傷病手当や障害年金、生活保護など経済的なサポートを受けられることもあります。
自立支援医療で低所得の医療費負担や、復職プログラム、就労移行支援など就業の支援サポートもあります 。
■デメリット
・病気であることが明確になる
これは考え方の問題ですが、診断が出たと同時に『自分はうつ病なんだ…』と思い込んでしまい余計に負担になるケースがあります。
診断書を書いてもらえない場合で書いた内容に医師が『書きたくない』と思った場合診断書を書きました。
そのうちの1つの理由として患者に病名を宣告してしまうことで病気が悪化する事も考慮している医師の方もおられると思います。
私の場合、もしすぐにうつ病と診断が出ていたら気負ってしまっていたと思います。私は長年診断結果が知らされていなかったので、いよいよ知ることができた時は返って気が楽になりました。
・診断書作成に費用が掛かる
当たり前の事かもしてませんが、決して安いものでもないので、あえてのデメリットです。
診断書の種類と料金
診断書は用途により内容や金額が異なります。
基本的なものは3,000円程になりますが、専門の機関などに提出する場合書式が変わり金額も上がります。
おおよそですが2,000円~10,000円くらいの金額になります。医療機関により金額は異なるため、かかりつけ医に相談しましょう。
障害年金や傷害者手帳、自立支援機関などを利用する場合それぞれ診断書が必要になるケースもあるので必ず使用用途も伝えましょう。
まとめ
記事内容をまとめます
・診断書は必要に応じて書いてもらう
・診断の基準を知っておこう
・診断書を書いてもらえない場合は別の病院も検討
ケガや風邪と違い、うつ病などの心の病は曖昧な部分があります。疾患者には大変なことですが諦めてしまうと本当に治りません。
診断に納得がいかない場合や診断書が出ない場合は早急に通院先を検討しましょう!
私のブログでは他にも心の病に関する情報を執筆しています。
またTwitterでも心の病で意識する事などのツイートも行っています。
最後までご覧いただきありがとうございました( ^^) _旦~~</p
*1:憂うつな状態や悲しいという状態が続き、思考などの精神的機能が低下している状態